バックアップ先は一箇所で十分?僕の答えは“NO”です——理由は2つの失敗体験から

皆さんはスマホの写真や大切なデータ、どうやって保管してますか?
僕は現在、バックアップ先を外付SSDと買切り型のクラウドストレージ両方に取るという二刀流をしています。

データの保存場所としてクラウドストレージを使っている人は、年々増えてきました。一方で、外付けSSDなどのローカル保存を信頼している人も少なくありません。

どちらにも利点がある一方で、「クラウドが消えたら?」「SSDが壊れたら?」と不安を感じたことはないでしょうか?

確かにいつでもアクセス出来てデバイスを選ばないクラウドストレージはとても便利ですよね。

「クラウドに入れてるから大丈夫」——そう思っていた時期が、僕にもありました。

けれど、ふとした操作ミスでクラウド上のフォルダをうっかり削除してしまっことがあります。それは子供たちの小さい頃の写真や動画が入っていたフォルダでした。

また別の日には突然、外付ドライブがいきなり認識されなくなり、中に入っていた大事なファイルを失ってしまうことに。

どちらのときも大事に至らなかったのが幸いでしたが、心臓がバクバクして、あんな体験はもう二度とごめんだと思ったのは苦い思い出です。。

この記事では、僕自身の失敗体験をもとに、クラウドとローカルの使い分けによる安心感や、併用の具体的なメリット・運用方法についてお伝えします。

この記事でわかること
  • クラウドと外付けSSD、どちらか一方だけに頼ることのリスク
  • それぞれのメリット・デメリットと、上手な使い分け方
  • 実際の併用スタイル(使用シーン・保存ルール・同期方法)
  • データを安心して管理するための保存戦略のヒント

本記事では、「クラウドと外付けSSDの併用」という考え方を軸に、保存先を1つに頼らないデータ管理の方法についてご紹介します。クラウド派もローカル派も、自分の運用を見直すきっかけにしていただければ幸いです。

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目次

クラウドと外付けSSD、両方を使い始めたきっかけ

僕は以前、写真や動画のデータはスマホからいつでも見れるようGooleフォトでバックアップをとり、一方でスマホで見る機会の少ない書類等は外付ドライブに保存するようにしていました。

クラウド上のフォルダを誤って削除してしまった出来事

あるとき「これはクラウド上にあるからいいや」と思って削除したPCのフォルダが、実はクラウドのフォルダとリンクされており、しかもそのフォルダが我が子の幼少期からの写真や動画が入っていたフォルダで、家族とも共有していたものでした。

クラウドとローカルフォルダの同期機能はとても便利ですが、“削除操作を行えばどちらからも消えてしまう”という基本的な事を甘く見ていたのです。

妻にそのことを話すと、普段PCの事を話しても「ふ〜ん」くらいしか返してこないのに、この時ばかりは「あ!?何してくれとんじゃ、早よ戻さんかいこのマヌケ!!」と罵られそうなくらいの形相だったのを覚えています。

そりゃあ子どもの写真を全部そこに集約してたんだから当然っちゃ当然の話なんですが。

復元機能もあったのですが、Windowsのフォルダ機能から削除していたので、その機能も使えず、クラウドサービスの機能だけではどうすることもできませんでした。
その後必死でネット上を探し回り、いくつかの復旧ソフトを試して何とか削除してしまったフォルダを復元することができました。

クラウドは確かに優秀だけど、十分な知識を持ち合わせていない人にとっては決して万能ではないと、身をもって知ることになりました。

外付けドライブが突然使えなくなった実体験

そんな経験をした後のある日、いつものように外付けSSDを接続して作業しようとしたところ、「このディスクは読み取れません」というメッセージが表示されました。「何で。。つい最近まで普通に使えていたのに。。」再接続しても変わらず、違うポートや別のケーブルでも復旧せず…。

保存していたファイルはバックアップを取っておらず、その時も冷や汗をかきながら色々と復旧ソフトを試したものの、完全に元に戻ることはありませんでした。

職場でも自宅でもドライブの故障は初めての体験で、「まさか自分がこんな目に遭うなんて」と思っていたことが現実に起きた瞬間でした。

「保存先は1つでいい」は本当に正解か?と考えるようになった

この2つの経験を通して僕が痛感したのは、「どちらか一方だけに頼るのは危険」ということ。

どんなに信頼していた媒体であっても、物理的な故障やヒューマンエラーはいつ起きてもおかしくありません。

それ以来、僕はクラウドとローカル(外付けSSD)を併用するようになりました。

「二重に保存するなんて面倒そう」と思っていた以前の自分に言ってあげたいです——「そのひと手間が、あとで大きな安心になるよ」と。

クラウドと外付けSSD、それぞれの強みと弱点

クラウドと外付けSSDは、どちらもデータ保存の手段として広く使われています。

しかし、その役割や特性はまったく異なるため、適切に使い分けることが重要です。

ここでは、それぞれのメリットと注意点について整理してみましょう。

外付けストレージの魅力:速度・安定性・容量自由度

外付けSSDの最大の魅力は、なんといっても読み書き速度の速さと安定性です。写真や動画を編集したり、プロジェクトファイルなどの大容量データを扱うときには、その速さが作業効率に直結します。

また、インターネット接続が不要という点も見逃せません。オフライン環境でも確実にアクセスできるのは、ローカル保存ならではの安心感です。

さらに、容量の自由度も高く、必要に応じて複数台のドライブを使い分けたり、取り外して物理的に管理できる点もメリットのひとつです。

クラウドの利便性:どこからでも使える・自動同期・共有のしやすさ

一方のクラウドは、場所にとらわれずアクセスできるのが最大の強みです。

スマホ、PC、タブレットなど、デバイスを問わず同じファイルにアクセスできるのは、日常的に作業する上で非常に便利です。

また、クラウドには自動同期機能があるため、保存し忘れによるミスが減ります。さらに、他人とのファイル共有や共同編集がスムーズに行えるのも大きな利点です。

複数の仕事やプロジェクトを同時に進めている場合など、クラウドは効率的な情報整理と共有の場として活躍します。

どちらにもある“思わぬ落とし穴”

ただし、どちらにも「完璧ではない」という弱点があります。

  • 外付けSSDは、物理的に壊れるリスクがあります。落下、水濡れ、経年劣化…原因はさまざまです。
  • クラウドは、通信環境に左右されるという弱点や、誤操作や同期ミスで重要なデータを失うリスクもあります。

僕はどちらのトラブルも経験したことで、「信頼はしても、過信はしない」という姿勢が自然と身につきました。

どう使い分ける?クラウドと外付けストレージの併用スタイル

クラウドと外付けSSD、それぞれの特徴が見えてきたところで、実際にどのように使い分けているのかを紹介します。

一見すると「二重管理で面倒そう」と思われがちですが、ルールを決めて運用すれば、むしろ管理はシンプルになります。

作業内容に応じた役割分担

僕の基本方針はとてもシンプルです。
作業・加工するファイルのアクセスをどちらか一方に決めておき、作業が終わったらもう一方にコピーするだけです。

  • 外付けSSD:動画ファイル等の大容量ファイル
  • クラウド :テキストやエクセル等の軽量ファイルリスト

動画編集や写真現像のように重たい作業は、自宅のPCとSSDで完結します。
一方、ブログ用の下書きや資料などの軽めのドキュメントは、クラウドに置いてどこからでも編集できるようにしています。

作業場所や端末に応じて使い分けることで、それぞれの長所を引き出すことができるのです。

このようにルールを定めておくことで、「どちらからどちらにコピーするか」が明確になり、探す手間も減ります。

同期・バックアップはどう管理するか

大事なポイントは、「どちらかが壊れても、もう片方が守ってくれる」ような設計にすること。

完全なミラーリングではなくても、定期的にコピー作業を行い二重化しておけば、トラブル時に「全部消えた…」という最悪の事態を防ぐことができます。

保存先を分けることで得られる安心とメリット

クラウドと外付けSSDを併用するようになって、実際に感じたのは精神的な余裕とトラブル耐性の向上です。

ここでは、使い分けを実践してみて実感した3つの大きなメリットをご紹介します。

データ消失リスクが分散される

一番のメリットはこれです。

保存先を二重にすることで、万が一どちらか一方にトラブルが発生しても、もう一方が守ってくれるという保険が生まれます。

  • 外付けSSDが壊れても、クラウドにデータがある
  • クラウドでうっかり削除しても、ローカルにバックアップが残っている

これは僕のような経験をしたことがある人には特に刺さると思うのですが、たったこれだけのことなのに精神的なゆとりが大きく違ってきます。

トラブル時の“備え”があるという安心感

クラウドもローカルも「完璧ではない」ことは、これまでの経験でよくわかりました。

だからこそ、保存先が複数あるというのは、不測の事態に対応できる力そのものだと思っています。

また、復旧にかかるコスト(時間・精神的ストレス)を減らせるのも大きなポイントです。クラッシュしたデバイスの前で呆然とするしかなかった過去とは、今ではだいぶ距離を置けるようになりました。

実際に運用して感じるストレスの軽減

以前は、常に「ちゃんと保存されてるかな?」「消えたらどうしよう」と、どこか心配を抱えながら作業していました。

でも、併用を始めてからは、その「心のノイズ」がなくなったと感じます。

クラウドの利便性を享受しつつ、外付けSSDで安全に保管する。どちらかだけに頼らないことで、「今ここに集中する」ための安心が得られるようになったのです。

保存方法は見直すべき?「1つだけ」は本当に危ないのか

データの保存先として、クラウドだけ、あるいは外付けSSDだけを使っている方も多いと思います。

でも、一度でも「データが消えた」「読み込めない」「同期されていなかった」という経験をしたことがあるなら、一度立ち止まって考えてみてほしいのです。

保存方法の「正解」は人それぞれ

「この方法が正解」という保存スタイルは、使う環境や仕事の内容によって違います。

クラウドが合う人もいれば、ローカル保存が向いている人もいます。

それに、それぞれで必要な保存容量が単純に2倍になるのですから、費用が増えてしまう可能性もあるでしょう。

ただ共通して言えるのは、「保存先が1つしかないこと」は、どんな人にとってもリスクになり得るということです。

「とりあえずクラウド」「ずっと外付け派」こそ見直したい

便利だから、とりあえずクラウドに入れている。

慣れているから、昔から外付けドライブだけ使っている。

…そんな“なんとなく運用”になっていないでしょうか?

僕自身も、トラブルを経験するまでは「面倒くさそう」「まだ大丈夫でしょ」と思っていました。

でも、予兆なく突然起きるのがデータトラブルです。だからこそ、備えは“いま”がベストタイミングです。

同じ失敗を繰り返さないためにできること

僕のように、クラウドの削除ミスや外付けSSDの故障を経験してから併用を始めるのも一つのきっかけです。

でも、できればそうなる前に、「保存先は本当に1つで大丈夫なのか?」と問い直してみてほしいと思います。

クラウドと外付けSSDを併用することで得られるのは、“便利さ”と“安心”の両立。

面倒に思えるかもしれませんが、一度仕組みを作ってしまえば、あとは驚くほど快適でストレスフリーです。

とはいえ、クラウドとひとことで言っても、サービスによって使い勝手や安全性には大きな違いがあります。

実際に僕が試行錯誤の末にたどり着いたのが、pCloudのLifetimeプランでした。

クラウドと外付けSSDを併用するなら、どんなクラウドサービスを選ぶかも重要なポイントです。

僕自身、さまざまなサービスを試した結果、クラウドサービスに関しては一度の買切りで一生涯使えるpCloudのLifetimeプランを使っています。

初期投資はあるもののNASと遜色ない値段ですし、一度支払をしてしまえばランニングコストもかからない。

会社の飲み会を何回か断れば手が届くくらいのコストで一生涯使えるクラウドサービスというのは今の所他にないんじゃないかと思います。

▶︎ なぜpCloudを選んだのか?実際に使って感じたメリット・注意点はこちらの記事で詳しく紹介しています。

この記事を読んでいるあなたの、これから起こるかもしれない事故を未然に防ぐきっかけになれば嬉しいです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
それではまた次の記事でお会いしましょう。それじゃまたね、ばいばいっ!

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